
0301 60回生の卒業式が挙行されました
穏やかな春の日差しとかすかな春の香りのもと、第60回卒業式が挙行され、279名が盛岡三高という船から下船し、一人ひとりの新しい船に乗り換え、新しい人生へと出帆しました。






■校長式辞
今日の感動が明日からの人生の糧になるだろう。餞として詩人の茨木のり子の「自分の感受性くらい」という詩を贈りたい。
人の心には畑のようなものがあり、明日こうしていこうという種をまく。日々の水やりは経験だ。怠れば心はパサパサになり、何も育たない。
どんなときもでも自分をしっかり見つめ、今置かれている場所から自分の人生を進めてほしい。
多くの人々が困難に立ち向かっている時代だ。
人々は大変な努力をし何事かを成し遂げてきた。
初心に返って、四月からの新しい人生に臨んでほしい。
■祝辞(同窓会長)
この3年間苦しかったこともあると思うが、心を開いて悩みを打ち明けることができる友はできただろうか。高校時代の友人は一生の友達になるだろう。
ここで学んだことは一生の力だ。
随処為主、鴻鵠之志の心を持って、どんな場面でも力を発揮してほしい。
4月から自由な時間が圧倒的に増えるが、大事なのは自分の目標を持つことだ。
■送辞(生徒会長)
先輩達から数え切れないほどの学びを得ることができ、私たちにとって大きな刺激、目標となった。
台風直下の文化祭では臨機応変な対応をし、自分たちとの経験の差を痛感した。校則など今ある規則に対しても、時代の変化に合わせ、よりよいものにしていこうとするチャレンジする姿が最も印象に残っている。
先輩方は流されやすい日本社会を変え、よりよい方向へ連れて行ってくれる貴重な存在で、私たちが進む道に勇気を与えてくれた。先輩方に少しでも近づけるよう、盛岡三高をさらに発展させていけるよう、後輩一同頑張っていくことをお約束する。

■答辞(前生徒会長)
盛岡三高で過ごした三年間は、人生においてたった数パーセントの時間だが人間として最も大きく成長できた時間であるのは間違いない。渾身的にサポートしてくれた先生方や後輩のみなさんには心から感謝している。
この日まで導いてくれた保護者のみなさまにも感謝している。
これから三高を担うみなさんにお願いがある。それは「模倣だけをする人間」になってはいけないということだ。私たちが生きる現代社会は求められる技能や価値観がめまぐるしく変化している。先人達の「模倣」のみによって動くことは最適解とはなり得ない。歴史を重んじながらも変化を恐れず仲間達と主体的に考え、斬新なアイディアを磨き合う。そうやって時代の先を行く高校を作り上げ、世界に誇れる高校にしてほしい。
三年間の高校生活を共にした同胞にも感謝を伝えたい。いつか必ず、また会おう。

卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。
これからのますますのご活躍を期待しています。
そして、いつの日か、たくさんの経験をして大きくなった姿で、緑丘の学び舎を訪ねてきてください。
(写真は写真部が撮影しました)