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鵬の庭から~2023初夏~

 6月はじめのある日、5階の窓からふと校庭を眺めると、ヤマボウシがきれいに咲いています。でもちょっと待って・・・輪になっている?

 学校技術員さんに訪ねると「だって和を大切にしたいじゃないですか。」なるほど!

横から見てもあまりわかりません。

生徒たちが授業を受けている3階から上で眺めて初めて気付くこの輪・・・きっと疲れて視線を外に向けたときに見てふっと上向きの気持ちになってほしいという優しい気持ちで剪定しているんだな、と胸が熱くなりました。

華道部が文化祭で配る予定のラベンダー。とてもいい香りです。
蜂も盛んに蜜を集めます。
ある日の放課後、友との語らいも素敵な庭が見守ります。
風にそよぐリナリアが自転車置場の壁とあいまって屏風絵のようです。
雨上がりの日の朝、ムラサキツユクサの清楚な花が庭を彩ります。
プール脇のオダマキも水が滴っていい感じです。
梅雨の合間の晴れた朝。ギボウシから顔を出したドクダミの花に朝日が当たります。

多様性を大事にする鵬の庭では、ともすれば雑草として嫌われがちなドクダミも大事な構成員です。そして生薬としても、かなり優秀なこともご存知でしたか?

鵬の庭から~2023春~で紹介したツバメの巣に雛がかえっていました。4羽見えます。この後すぐ巣立っていきました。嬉しいけれど少しさみしい鵬の庭です。

そんな中、セキレイも巣を作り、卵を温めていました。新しい命にわく鵬の庭です。