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【三陸実習】テーマ②地域資源の発見と成長

テーマ②では、大船渡市の地域資源としての「椿」を取り巻くストーリーを学びました。

バンザイ・ファクトリー


代表取締役の髙橋和良さんにお話を伺いました。

代表取締役の髙橋和良さん

 震災後、地元大船渡のために何ができることがあるかもと、年商何億という会社を売って、大船渡に戻った髙橋さん。星型パスタの開発や椿茶の開発を行い、そこから大船渡や気仙地区の仕事の創出そしてB型福祉作業所への仕事の依頼など、地域を活性化する様々な活動を情熱を絶やすことなく取り組んでいます。

髙橋さんの生い立ち、勉強する意味、じっくり考えることの大切さ、情熱を持ち続けることの素晴らしさと難しさを教わりました。

椿茶の製造工程です
椿の葉をアルコールで拭いて汚れや表面の蠟(ろう)を取り除く作業を、福祉作業所などから1kg2000円で買い取っているそうです。
乾燥し、手で砕き、九戸産の甘茶と混ぜ、ふるいにかけて焙煎。
ティーパックに入れ、個包装して製品になります。
木工のプラントです。我杯という一人一人の握った杯の手形をかたどった杯を国外持ち出し禁止の三次元CG技術で解析してデータに起こし、機械で木を削って作るそうです。
これは大鵬さんの我杯です。横綱大鵬は「おおとり」のモチーフともなった人です。
同じようにしてiPhonのケースも作成しているそうです。

三面椿(岩手県指定天然記念物)

樹齢1400年、日本最古の椿です。東面、南面、西面にあったことから三面椿といわれています。今は東面のみ存在しています。

大船渡の誇る資源の一つです。平成14年の台風の時に主幹のうち2本が折れてしまったようですが、堂々たる姿に威厳を感じました。

世界の椿館


林田さんに大船渡と椿の関係についてお話を伺いました。日本原産の椿だから、日本最古の三面椿は、世界最古の椿で、だからこそ市の活性化のために、この椿を取り上げたという歴史について教わりました。

ランチタイム

世界の椿館、すぐそばの碁石海岸など思い思いの場所でとりました。ちょうどヤマセが吹いてきて、すがすがしい気分になりました。

陸前高田へ レッドカーペットプロジェクト見学


引率の先生が大船渡高校につとめていたこともあり、大船渡から陸前高田の様々な案内を聞きながら移動し、車窓から、被災した未活用地に椿が植樹されている場所を見学しました。

シンガポールホールへ

 マーライオン前で記念撮影ののち、椿茶の説明をしてくださった吉田雪希さんにお話を伺いました。

なぜ椿だったのかをはじめ、文化と経済の共存関係が成り立つために必要なこととは?の問いに対する様々な視点を教えてくれました。

椿の葉をアルコールで拭く仕事は、ほかの工賃と比べ4倍以上も高いため、福祉作業所の人たちの生きがいともなっていて、B型福祉作業所の人たちだけでなく、震災で引きこもりになった人にも依頼し、社会との架け橋となっているそうです。

質問もたくさん。

吉田さん一日ありがとうございました。