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次年度理数探究コース選択者 研究リテラシー入門講座
2月4日(火)の考査終了後、次年度理数探究コース選択者対象の、研究リテラシー入門講座が開催されました。
講師は、岩手大学理工学部教授・高木浩一先生です。岩手大学理工学部の学生さんにもお手伝いいただきました。
最初に、探究・研究することの意義について講義がありました。「なぜ、君たちは探究するの?」というシンプルな問いに頭を悩ませていた生徒。高木先生から、Society5.0社会に向けてこれから研究力の質的向上が必ず求められること、演繹法・帰納法だけではなく、新たな研究アプローチとして「仮説推論(アブダクション)」と「還元的アプローチ(リダクション)」のリテラシーを身につけるべきであること、そして「世界を支配する(?)数式」など、大学の講義さながらの授業を受けました。あらためて探究することの大切を実感していた様子です。
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実社会と学問のつながりを、分かりやすくも専門的にご講義していただきました。
我々教員も、あらためて社会と教育のつながりについて、「レリバンス(社会的意義)」や「トランジション(社会と学びのつながり)」の在り方を考える時間になりました。
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講義後は、実験を2つ行いました。1つは、光電池の面積と発電量の関係について、もう1つは、コンデンサにたまった電荷と時間の関係についてです。実験結果について、エネルギー概念を用いて解釈するといった応用検証まで行いました。生徒は当初、悩みながら実験を行っていました。しかし、実験が進むにつれ、講義で学んできた内容が実験に繋がっていることに気づき始め、ワクワク感に満ちた表情になってきました。実験の成功・失敗を問わず、いずれの生徒も科学的な探究の楽しさを存分に味わっていた様子です。
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講座終了後、生徒は「帰納法や演繹法、仮説推論などの専門用語を学び、自分の探究をこのような探究手法で深めていきたい。これからの探究では、目指すべき未来に正しく辿りつけるように、探究手法をうまく活用していきたい。」、「難しい専門用語が出てきて、大学での学びは大変だなと正直思った。でも、その言葉の原理をきちんと理解すればそのような言葉自体も正しく理解できることを感じた。原理からの理解を大切にしていきたい。」と感想を述べていました。
来年度の彼らの探究・研究がとても楽しみです。期待します。