SRHオンライン研修を実施しました。

 令和5年3月17日(金)、本校2学年を対象に盛岡とシンガポールつないでSRHオンライン研修を行いました。コロナ禍で中止となった海外研修の代替行事となります。講師はCLOラボ代表取締役社長三井幹陽さんです。シンガポール在住の三井さんからシンガポールの事例紹介を受け、国際的な視野を広げ見識を深めるきっかけを得ました。

~プログラム~
part 1 シンガポール紹介
 シンガポールはきらびやかなモール・観光名所がたくさん。多民族、多宗教、多言語国家。政府は先見性、政策力、リーダーシップあり。人材・教育にかける想いも強い。イノベーションの創出にも力を入れ、世界トップクラスの都市国家。
part 2 シンガポール事例紹介
問題・解決策へのアプローチ法
複雑な問題に取り組む際には、まず大きな視点で問題を把握し、分解して細分化する。そして「なぜ」を理解する。そこまでしてから特定の問題に対する解説策の選択肢を考える。
topic 1:環境 
水資源確保のための「4つの蛇口」 
ごみ問題のためのハイテク焼却場・ゴミ島「セマカワ島」 
過ごしにくい環境改善のための都市開発、人・環境に優しい建物「ネットゼロ」
topic 2:エネルギー
 天然ガスへの依存度を下げるため「太陽光発電」への投資
 温室効果ガス削減のため「電気自動車」へ転換
topic 3:シェアリング経済
 ライドシェアリング「GRAB」
 カーシェアリング「GETGO」
 服のシェアリング「スタイルセオリー」
part 3 質疑応答 

テキストマイニング

生徒の感想
・あまり海外の事例をメインに話を聞くという機会は無いのでとても貴重な体験となった。日本とシンガポールでは立地や気候の関係で全部を真似するのは出来ないが、参考に出来ることは参考にしながらよりよい社会にする事を目指して頑張っていけるようにしたい。
・シンガポールについて様々な面から知ることができた。国際的な点については課題研究のテーマとして考えてはいなかったが、今回知ったことで研究に活かせるところがあれば活かしたいし、全く違うテーマになったとしてもたくさんの観点から物事を考えていきたい。
・短い時間だったが、シンガポールの事例について学べてとても楽しかった。特に私はシェアリングサービスについて少し気になっていて、高いコストなどの問題解決に役立っていると知り、日本でももっと広まればいいのになぁと感じたし、国によって普及率がこんなにも違うのだと少しびっくりした。また、シンガポールに行ったら、ジュエルに行ってみたいと思った。
・シンガポールの現状を知ることができてよかった。違う点も多くて日本にそのまま持ち込むのは難しいかもしれないが、大変参考にできる仕組みが多かった。世界で活躍する人の話を聞くと、自分の知識のなさに残念になるので、そういう世界の知識もつけていきたい。
・数学でもなんの教科でも、問題を解く時にはまず問題を正しく読み取ることが大切で、取り組んでいることは小さな問題でも大きな問題でもプロセスは似ているのだなと思った。あと三井さんの溌剌とした声、結論を先に行って後から説明する話し方、とてもわかりやすかった。
・シンガポールでは車などのシェアリングサービスが広く浸透しているということで、廃車が減ることにもつながると思うので資源の有効活用にもなると思いました。また、問題の解決策を考える時には、大きな状態で考えるのではなくどのような点でその問題が起こっているのかを考えて、より狭い範囲での解決策を考える必要があると感じました。
・お話を聞くまではシンガポールにはマーライオンのイメージしかなかったが今日お話を聞いて、シンガポールは教育が素晴らしかったり環境問題への取り組みが日本よりも進んだりしていることがわかった。自分は日本の環境問題への取り組みだけ見て、経済発展と温室効果ガス軽減は同時にすることが難しいことだと思っていたけどスウェーデンやシンガポールのような政治の仕組みとか企業のしくみを真似すれば実現可能だということがわかった。
・経済力など様々な分野でトップクラスの国と比べてしまうと、日本は先進国G7を名乗っておいてまだまだだなと思った。自分をクラスや学校、県などで比べたとき、たとえ素晴らしい人材であったとそれは井の中の蛙状態なのだと思うと自分の生きている世界のちっぽけさに怖くなった。
・私は大学ではマーケティング、マネジメントといった事業を展開する学問を学びたいなと思っています。日本だけでなく広い世界を見たいなと思っているので英語力本当に大切だなと思いました。海外で企業を経営し、経済発展の最先端にいる三井さんの講演を聞くことができて自分の未来がさらに楽しみになりました!
・私ははじめ、シンガポールという国について観光名所くらいしかしりませんでしたが、今回でシンガポールの国で行っている政策などまで知ることができ、環境・エネルギー問題についての対策まで知ることができました。問題に対しては主観的にみて結論を出すのではなく、しっかりデータをとって分析することが大切だということを学びました。
・地理をやっている自分としてはシンガポールという1つのアジアの国に対する理解度が上がったので良い機会になって良かった。
・話の中でシェアリング経済がシンガポールで普及してきている様子を見て単純に安全性や衛生面には問題はないのかと思いました。新しく経済政策を取り入れる中でその国の国民性によっても問題が発生する可能性がある事が分かりました。
・問題分析の仕方を、具体例を交えて教えていただいた。個人研究に活かしていきたい。今日の三井さんの話を聞いて自分の将来の夢は教師だけど学生の内に世界をみて知って、他の職業とかも知りたいと思った。個人的にはもっとお話しを聞きたかった。世界は広い。
・今回の講演を受けて、シンガポールではゴミの処理や、化石燃料(天然ガス)への依存が問題視されており、経済成長しながら解決していくために取り組みを行っているということが分かった。また、課題研究をしていく上で、大きな問題を細分化して、様々な事例を取り上げながら問題解決に取り組むことが重要なのだということを学んだので、これからの個人研究活動に活かしていきたい。
・現在のシンガポールは日本と異なり様々な面で優れており、特に政府が問題を解決しようと取り組んでいるのがすごいと思った。それに比べて日本政府があんまりよろしくない。シンガポールはこんなに素晴らしい国なんだと発見でき、これからの日本のあり方のヒントもシンガポールを参考にすることでより良い国が作れるのではないかと思った。
・シンガポールの諸問題に対する対策などを聞いていると、日本の対策についてはほとんど無知なことに気がついたので、自分の興味のある問題について調べてみたい。政府ランキングの上位に北欧が多いことに気がついた。環境問然≒自然関係という勝手なイメージがあったけど、人が住みやすい街づくりも環境に含まれることを知ることができた。